感情に名前をつける作業

いつでも過去は美しく

根っからの両思いなんて存在しない

人を簡単に好きになれない

 

とずっと思っていた。

ある時好きになった男の人が

自分の人生から離れなくて

離れたくなくて

叶わない恋でも

嫌いになれればとかも思わなかった

 

叶わなくても

ずっとずっと好きでいたいと

もちろん叶ったらそれは最上級の幸せだと

そこを目ざしていたんだけれど

 

何年も何年も

ずっとその人が好きだった

 

だから自分は人を好きになれない

と思っていたけれど

 

実際問題よく考えたら全くそんなことはなくて

 

自分の話を聞いてくれて

自分にも話をしてくれて

自分に興味を持ってくれて

自分を褒めてくれて

自分を受け入れてくれたら

だいたい好きになってしまう気がした

 

よくわからないけど

要はちょっと優しくされたら好きになると思った。

 

同じ人しか愛せないって

言ってる自分が好きだったのかもしれない。

 

うわー!もっと仲良くなりたい!!

好きかもっ!

みたいな

安い感情に

自分はとても簡単になる。

 

もちろんそれが継続するかしないかの違いで

もちろん継続しなければ

相手の好意が自分にないからで

相手の好意が自分にあれば、自分も好意が継続する

 

好きになられたら

好きになる

 

っていう文字だと向こうが自分を好きでいてくれなきゃだめなんだけど

 

好きになられたら(人間的好意)

好きになる(恋愛的好意)

っていう先に好きになってるのは自分なんだよね

 

 

自分のこと好きって言ってくれる人はだいたい好き

 

これは間違いではないんだけど

 

じゃあどうして私は

愛してくれていた彼氏を振ってんだって話になるわけで

 

自分が好きな自分を好きでいてくれる人じゃなきゃだめなんだって思った

 

私のことを好きというおまえは

私の何を見ているんだと

本当の私なんて知らんくせに

好きって言いやがって

 

 

って

そんな気持ちになってた

そう。

相手の好きに対して自分も好きだと返せなかったのは

相手の自分への好きが

自分自身好きじゃなかったのだ

 

 

彼氏に見せている偽物の自分を

彼氏が好きだと言ったとしても

こいつ見る目ねえなっていう

自分じゃない自分が好きなんだなって

自分で作り出した偽物に対して好きと言ってる相手に冷めてしまう

 

そして偽物を作り出してしまう自分に嫌気がさすし

本当の自分をさらけ出せない息苦しさを感じる

 

 

多分私が求めているのは

見て欲しい自分を好きになってくれる人

自分の好きなところを好きと言ってくれる人

 

自分の嫌いなところを好きという人とは

そもそも波長が合わない

好みが合わない

 

つまり不細工な自分に対して可愛い可愛い

可愛くて仕方ないというところが

どうしようもなくダメ

 

自分にとっては可愛いと思ってるから本当に心から言っていたとしても

 

それは自分の認めて欲しいところじゃないんだよ

むしろ冷めちゃうんだよ

 

なんだよこの話

 

 

気を使えるとか

話が面白いとか

 

そんなこと言う男を簡単に好きになるよ

見て欲しいところを見て欲しい

 

だめだ

思考が絶対に幸せになれない

 

疲れたな